特集
vol.1『ぱぷ丸』~ぱぷ丸の魅力と栽培方法①~
肉厚で食べごたえがあり、甘味が強い!
『ぱぷ丸』はミニサイズなのに果肉が分厚く食べごたえがあり、フルーツのように甘い新感覚ミニパプリカです。最高糖度は12度にもなり非常に甘く、食味と風味に優れた品種です。ヘタが小さく種も少なくお手頃サイズ!
一般的なベル型パプリカは果重が120~200g と大きいため一般的なご家庭ではなかなか使い切りにくく、3 色使い切るにはちょっと量が……という方が多いのではないでしょうか。
当社がオススメする『ぱぷ丸』は30~60g とミニサイズなので3 色使用しても使い切りが簡単。またヘタが小さく、タネの部分が少ないので調理がしやすいのが魅力です。
当社がオススメする『ぱぷ丸』は30~60g とミニサイズなので3 色使用しても使い切りが簡単。またヘタが小さく、タネの部分が少ないので調理がしやすいのが魅力です。
細切りにしても良いですが、ミニサイズなので輪切りにしてサラダやピザなどにトッピングするのもオススメです。
栽培期間が短く多収!栽培も簡単!
一般的なパプリカは、栽培にかなりの時間がかかり、果実が色づく前に虫にやられたり、腐ってしまうなど栽培が難しいのが難点でした。そんな中、栽培しやすく安定した品質と収量性アップに寄与するため開発されたのが『ぱぷ丸』です。一般的なパプリカは開花後から収穫までに約70~80日かかるのに対し、ぱぷ丸は約40~50日と1カ月も早く収穫できる極早生品種です。
また青果サイズが小さいので株に負担がかかりにくく、連続着果による樹勢の低下が生じないので多収が見込めます。目標は1株100果収穫です。
また整枝や摘果の手間も少なく栽培がお手軽。露地でも栽培が可能なので、施設や資材などのコストも抑えることができ、プランターでも簡単に栽培できるので家庭菜園の方にもオススメです。
栽培方法①(種まき・育苗・圃場準備)
<種まき>
①播種床やセルトレイに種まきをし、覆土した後たっぷりと水やりを行う。
②発芽するまでは新聞紙などをかけ乾燥を防ぎ、発芽後はすぐにとる。
③発芽適温は30℃程度。発芽後は日中の気温25℃、地温は25℃程度での管理が好ましく、最低温度で20℃を下回らないような管理を行う。
※植えつけ後の良好な生育と、長期間にわたっての収穫を目指す場合、2月下旬~3月下旬の低温期に種をまくのが好ましい。そのため、ビニールトンネルや温床、発芽機といった加温設備を設置し、低温対策を行う。ただし温度確保をしようと多重被覆をすると、日照不足による徒長の原因になるため注意。
<鉢上げ>
①本葉が2枚程度のときに鉢上げを行う。鉢上げには3号(9㎝)以上のポリポットを使用する。
②鉢上げ直後は根の活着を促すため、地温管理はやや高めの28℃とする。
<鉢上げ後の育苗>
①根の活着後は徐々に温度を下げ、育苗後半(種まき後30~40日程度)には20℃まで下げていく。
②徒長を防ぐため、葉と葉が重ならないよう適宜、鉢と鉢の間隔を開ける。
<圃場準備>
①元肥は10aあたり窒素20㎏、リン酸20㎏、カリ20㎏(1株あたり窒素20g、リン酸20g、カリ20g)を基準とし、植えつけの1週間前までに施す。
②畝間150~160㎝の畝を立て、植えつけのタイミングがまだ肌寒い頃なのでマルチを張り、地温を高めておく。
次回は vol.2『ぱぷ丸』~栽培方法②(定植・枝の仕立て方・管理・収穫)~についてご紹介します。