特集
もっと知りたい野菜づくり ~スイカ編~ vol.03
スイカ栽培を成功させるポイントその2 ~素質のよい雌花~
スイカの雌花は各ツルの5~7節ごとに着生しますが、どの雌花に果実をつけても良いというわけではありません。また天気が悪ければ着果しないこともあります。スイカ栽培で重要な点の2つ目は、何節目のどのような形の雌花に交配したらよいかということです。生育が順調なら通常は親ツルで22~27節、子ツルで18~23節の着果を目安にすればよいでしょう。
将来大きく美味しいスイカになる素質をもつ雌花は、子房が大きくふっくらとしていて、花びらの基部(付け根)が締まっています。また雌花とツルをつなぐ管の部分が釣り針の形をしています。
素質の良い雌花・悪い雄花
写真①は子房がふっくらとしていて大きく、よく充実した素質の良い雌花です。
写真②は子房が丸く小さく、素質の悪い雌花です。
雌花の素質が悪いと写真③のように果実の形が崩れ、果皮も濃くなります。
ところでスイカは特に10~12節(低節位)に良質の雌花が着生しやすく、ミツバチなどが花粉を媒介して容易に着果します。
しかしこの節位の果実はあまり大きくならず品質も劣り、収穫する前に株を枯らしてしまう原因にもなります。ただし交配前に肥料が効き過ぎてしまった場合、この低節位果実が役に立ちます。
肥料が効きすぎるとツルの生長が旺盛になり雌花の質を落とし着果もしにくくなりますが、果実を着けておくことでブレーキをかけることができます。ただし果実を着けたい雌花が開花する前に早めに取り除かなければなりません。
しかしこの節位の果実はあまり大きくならず品質も劣り、収穫する前に株を枯らしてしまう原因にもなります。ただし交配前に肥料が効き過ぎてしまった場合、この低節位果実が役に立ちます。
肥料が効きすぎるとツルの生長が旺盛になり雌花の質を落とし着果もしにくくなりますが、果実を着けておくことでブレーキをかけることができます。ただし果実を着けたい雌花が開花する前に早めに取り除かなければなりません。
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スイカ編③<素質の良い雌花・悪い雄花>(この記事です)