特集
vol.2『ぱぷ丸』~栽培方法②~
栽培方法②(定植・枝の仕立て方・管理・収穫)
<定植>
①地温が十分に高まった(18℃以上)のを確認して、うね幅150~160cm、株間50~60cmで苗の植え付けを行う。
②準備が間に合わない場合はより大きなポットに移植し、苗の老化が起こらないようにする。
③低温に弱いため、植え付け後はトンネル被覆などの対策を行う。ただし、晴れた日の日中はトンネル内が高温になるので、株が弱らないよう早めに換気を行い25~30℃になるようにする。
<枝の仕立て方>
①4本仕立てを基準とし、支柱をしっかり立てる。
②1つ目の分枝(最初の花がつく位置)までのわき芽は摘み取る。
③株元の枝を4本に整枝し、各枝は以降放任とする。ただし、光不足で果実の色付きが悪くなるため、枝葉が混みあう場合は適宜整枝する。
④初期についた実を完熟させて収穫しようとすると、十分に生育していない親株への負担が大きく、草勢低下を引き起こすので、各枝の3番果までは未熟果収穫を行い、親株の草勢確保に努める。
分枝は放任としても栽培可能だが、それぞれ2節程度で摘芯することで株の草勢維持と良好な果実収穫がしやすくなる。
分枝は放任としても栽培可能だが、それぞれ2節程度で摘芯することで株の草勢維持と良好な果実収穫がしやすくなる。
<管理>
①追肥は植えつけの1か月後より10日~14日の間隔で施し、肥料切れを起こす前にこまめに行う。特に開花最盛期には追肥が遅れないようにする。
②1回の追肥量は10aあたりチッソ成分で1~2㎏を目安とする。家庭菜園であれば1㎡あたり化成肥料10~20g程度。
③梅雨明け以降は高温と乾燥に注意して適宜水やりを行う。株元から畝間に敷きワラなどをすると地温の過剰な上昇や乾燥防止になる。
④最高気温が35℃以上になる環境下では着果不良や奇形果の発生が多くなるので、ハウス栽培などでは日中は気温25~30℃に近づけられるように換気等に努める。
<収穫>
①開花から45~50日で収穫できる。
②収穫期にはカメムシなどの害虫被害が多くなるので発見次第こまめに取り除く。