特集
もっと知りたい野菜づくり ~キャベツ編~ vol.04
オススメの作型図(春~初夏リレー)
弊社品種を用いたオススメの作型図(奈良県標準)を作成してみました。今回使用する品種は、サワ―系品種である桜春AS・桜春EL・春気分とします。この3品種は食味重視の春キャベツタイプでリレーもがっちり行えます。下の作型図のように栽培していくと、3月の下旬から6月の下旬まで収穫することが可能になります。
栽培のポイント
栽培のポイントは追肥のタイミングです。春まきでは元肥を主体として追肥も早めに施し、後半は肥効を落としていきます。一方、秋まきでは追肥主体の管理を行います。年内では葉枚数が増えすぎないようにし、年明けの温度上昇に伴い肥料が利くように追肥を行います。タイミングが遅れないように注意しましょう。
使い分け・各品種特徴
<桜春AS>
3品種の中で最も早生。低温期でも肥大性・伸張性に最も優れ、秋まき栽培では最も早く収穫が可能です(地域によっては3月下旬頃から可能)。草勢はやや大人しく(一般的には並程度)、後半に肥効が落ちるとアントシアニンが発生する恐れがあるので注意が必要です。
<桜春EL>
秋まきでは最も栽培しやすく、大玉にもなりやすいタイプで(1.3~1.5㎏)、4月収穫を念頭に置いた場合一番推奨しやすい品種です。草勢は並みで、一般的なサワ―キャベツと比べて同程度~やや大人しいです。
<春気分>
秋まき栽培では最も遅くに収穫が可能で、5月のゴールデンウィークからの収穫となります。桜春シリーズと異なり、春キャベツの外観を持ちながら初夏まで収穫できるタイプです。純サワーに比べ、やや巻きはしっかりしていますが、春キャベツらしいふわっとした巻きで葉は柔らかく、球重は1.2~1.4㎏程度と桜春ELよりは軽めです。
3品種の中で草勢は最も強く(一般的にもやや強い)、6月の高温期にも収穫しやすい品種です。
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