ボールランナー

ボールランナー

キャベツ

高温期・低温期の
肥大性・食味に優れる
グリーンボール

ボールランナー

基本情報

品目 キャベツ
品種名 F1 ボールランナー
タイプ ボール・極早生
球形 豊円(グリーンボール)
草姿 半開性
草勢 中強
対応作型 春まき・夏まき
最適作型 春まき5月下旬収穫・高冷地冷涼地の9月下旬から10月収穫
高冷地・冷涼地
一般地
暖地
収穫目安 春まきで58〜63日・夏まきで54〜58日
球重目安 1.2〜1.4kg

品種特徴

○定植後約55日で収穫するボールタイプ。青果用で約1.2kgを目安とする。
○球は豊円形で肥大性に優れ、締りが良い。
○耐暑性にすぐれ、石灰欠乏などの生理障害の発生は少ない。
○草姿は半開性の濃緑色で、萎黄病に抵抗性を持つ。
○葉質はやや厚めだが柔らかく、歯切れのよい食感となる。
○生育旺盛にて作り易く玉揃いは特に良い。

栽培方法

<栽培管理>

極早生品種のため、初期生育が重要となります。スムーズな活着となるよう、定植後には十分な潅水を行いましょう。定植後約35日目には結球体制に移行するため、それまでに十分な外葉形成を促してください。

また、老化苗での定植は初期生育の遅れの原因となるため、注意が必要です。収穫の遅れ、収穫物の不揃い等の原因となります。高温期での石灰欠乏の発生は非常に少なく、また低温期での肥大性に優れます。そのため、北海道・長野県などの冷涼地では生育期間を通しての栽培が可能です。


<収穫>

結球体制移行は、球が徐々に大きくなる肥大を見せます。はじめに株の中心にこぶし大の球が形成され、そのまま大きく肥大していきます。そのため、収穫サイズに達すれば収穫適期となります。

非常に肥大性の強い品種であり、特に高温期での収穫を行う場合、出荷サイズを超過して肥大する可能性もあります。また、在圃性に特に優れた品種ではないため、適期収穫に努めてください。


<栽培方法>

株間は30~33cm、条間は60cmの1条定植で、栽植本数は5,000〜5,500株/10aを推奨。肥培管理は一般的な早生種よりもやや少なめとし、総施肥量はチッソ換算で12〜14kg/10aとします。

極早生種であり初期生育が重要なため、元肥主体の管理とします(約7割は元肥で施用)。追肥も早めに行い、収穫期には肥効が落ち着くように努めてください。


<ご注意>

上記の数値は弊社圃場内での実例であり、各地域によって最適な条件へ変更していただくようお願いいたします。弊社圃場は奈良県天理市内にあり、温度域としては中間地、土壌は埴壌土での栽培条件となっています。


<ポイント>

老化苗は定植適期を逃してしまった苗のことを表します。栄養状態も悪く、根鉢が強く回りすぎています。この苗では定植後の根の発生が悪く、活着・初期生育が遅れてしまいます。圃場の準備が間に合わない場合には、より大きなポットに移植し、生育が停止しないようにしましょう。


PDF版資料(1.30MB)

栽培適期表

栽培適期表

購入方法

種をお買い求めのお客様は、お近くの種苗店もしくは農協へお問い合わせ下さい。


種苗店検索はこちら

よくあるご質問

キャベツがうまく結球しません。

結球にはある一定の葉枚数の状態で一定の気温に遭遇する必要があります。その条件をクリアできる日数を計算し、結球に至るよう作型表を作成しています。
カタログに記載されている播種時期を守って栽培してください。

キャベツが、花が咲いてしまい、結球しません。なぜでしょうか?

春播き栽培時によくある質問です。花芽分化の条件として、低温にある一定期間遭遇する必要があります。播種・定植を早く行い、結球に至る前に花芽分化の条件を満たしてしまったと考えらます。条件は品種によって大きく異なるため、品種によっては春播き栽培に適さない品種もあります。
カタログに記載されている播種時期を守って栽培してください。

この品種を見た人はこんな品種も見ています

「大和農園 オンラインショップ」はこちらをクリック